God Bless You、Cocco
職場の後輩くんに、coccoのCDを貸すことになった。先週17日深夜にオンエアされた特番をたまたま観たそうで、それまでは名前以外は知らなかったようだが、その音楽といいCoccoその人のキャラクターといい、すっかり彼女に魅了されたようだ。本人は現在無期限の活動停止中だが、何かがきっかけとなって彼女の音に触れるのはとてもよいことだと思うし、ワタシも少しでもその役に立つことができれば幸いだ。
そのCoccoの特番、ワタシは録画してはいたが観たのは少し遅れて今夜だった。テレビ朝日系列のしかも全国ネットではない今回の特番は、Coccoが音楽活動を締めくくった4月20日の「ミュージックステーション」出演の日を、テレ朝到着から番組終了までカメラが密着するというドキュメンタリー形式で始まった。楽屋は、Coccoの活動停止を惜しむファンから寄せられた、多くの花束で埋め尽くされていた。
Coccoは96年にインディーズでデビュー。その年と翌年にアメリカのイベント、サウス・バイ・サウス・ウエストに出演。ことばの壁を越えて、彼女の歌は観る者聴く者のハートを捉えたそうだ。以後、彼女のこれまでのリリースやライヴなどの活動が映像で紹介され、過去の番組出演の模様も流される。
そして番組のメインとなったのは、昨年10月の武道館公演。『ラプンツェル』でのツアーの最終であり、そしてワタシもこのとき武道館にいた。初公開となるライヴ映像、そしてCoccoのMCがオンエアされる。あれから10ヶ月が経ったが、まるでライヴが昨日の出来事であったかのように思い出される。Coccoがことばにした歌への想い、バンドメンバーへの想い、スタッフへの想い。そしてラスト、当時は未発表だった『羽根』へとつながれる。
再び映像はテレ朝の楽屋へ。そして番組出演時の映像、『焼け野ヶ原』の熱唱となる。それまでは番組出演時は飾らない衣装で歌っていたCoccoだったが、このときはステージに立つときと同じ白いワンピースだった。彼女なりの、自分を愛してくれたファンに対する礼儀だったのだろうか。そして歌い終わったCoccoは感極まり、スタジオから楽屋に向かって走り出した。武道館のときと同じように。
武道館での『羽根』、そしてミュージックステーションでの『焼け野ヶ原』でCoccoは最後に「God Bless You」と言っていたことが、今回の放送で初めてわかった。
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