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コスモウォリアー零

公開日: : 最終更新日:2022/09/23 キャプテン・ハーロック

コスモウォーリアー零 VOL.1

なんとはなしに夜更かししていて、TVをつけながらネットしていた。3時過ぎくらいだったか、なんだか見たような覚えのあるアニメーションがTV画面に映ったのが目に留まる。慌てて番組表を見ると、この日から新しくスタートしたアニメのよう。そして見覚えがあったのは、原作が松本零士だったからだ。

松本零士の漫画にはキャプテン・ハーロックや・エメラルダスという、ひとつの作品に留まらずに活躍を続けている個性的なキャラクターがいる。これらのキャラが活躍する舞台が松本零士の中では同じ世界にあることを、ワタシたちファンは銀河鉄道999のときに知ることとなる。そして今回放送が始まったこの『コスモウォリアー零』も、同じ時代背景の中で進む物語のようだ。

この物語の時代は、劇場版『銀河鉄道999』の少し前辺りと思われる。地球連邦の軍人である主人公ウォーリアス・零は、機械化人と人間との共存共栄を願いながら任務を果たすという役柄。そしてその当面の敵はヤング・ハーロック。読んで字の如しで、宇宙海賊として駆け出しの頃のハーロックだ。ハーロックは機械化人優位の今の地球に執着することをやめ、宇宙に出て自由気ままに生きながら、それでも地球を守ろうとしている。零とハーロックは何度か対峙し、お互いを戦士として認めながらもおのおののイデオロギーは曲げず、といった具合だ。

物語にはエメラルダスや大山トチロー、更にはメーテルも登場。かつて松本作品にハマった人にとっては思いがけないプレゼントのようであり、また一方では、こうした松本作品を飾る蒼々たる黄金キャラの面々の中にあって、今回の主人公である零はどうにも個性が薄く中途半端で、物足りなく思える。これはファンの愛着に染まったキャラと、後発で作られたキャラとの差のようにも思え、現時点では仕方がないのかもしれない。観る側としては、今後の展開に伴って、キャラクターもストーリーも引き締まっていくものと期待している。

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