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氷の微笑(1992年)

公開日: : 最終更新日:2021/03/20 氷の微笑

氷の微笑

元ロックスターが、ベッドの上で惨殺された。凶器はアイスピック。恋人のキャサリンが容疑者として浮かび上がり、刑事ニックは彼女をマークする。キャサリンは今回の事件そっくりの小説を発表した作家であり、次はニックをモデルにした小説を書くと宣言。キャサリンの両親や元夫も謎の死を遂げていて、彼女への疑惑は深まるばかり。しかしニックは、対立していた同僚が殺害されたことで疑いをかけられ、休職に追い込まれる。それでも執拗にキャサリンを追いかける一方、キャサリンと深い関係にもなってしまい、そして更なる殺人事件が起こってしまう。

ニックを、キャサリンをシャロン・ストーンが演じている。公開時も、そして恐らくは今も、過激な性描写ばかりが話題となっている作品。実際シャロン・ストーンは、この一作で90年代を代表するセックスシンボルになった感があるし。ただし、そうしたところを取っ払って観てみると、純粋にサスペンスとしてよくできた作品であると言える。同僚の刑事が殺害されたときにニックは尋問を受けるが、そのときのニックのセリフが、以前に尋問されていたキャサリンが言ったセリフと全く同じだったりする。

ネットしていろいろ情報を調べたところによると、ヒッチコック映画へのオマージュ的な要素もあるようだ。またウィキペディアには面白い指摘があって、マイケル・ダグラスが演じている刑事はニック。そして、この3年前に公開されている映画『ブラック・レイン』でこの人が演じていた刑事もそういえばニックだった。腕利きではあるが暴走癖があり、汚職に手を染めているというキャラクター設定も、似すぎている。ただし、『ブラック・レイン』はニューヨーク市警のニック・コンクリン、『氷の微笑』はサンフランシスコ市警のニック・カランとなっていて、つまりは似通ってはいるものの、直接的な関連性はないということだ(そりゃそうか)。

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