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ゴッドファーザーPART2(1974年)

ゴッドファーザーPART2(1974年)

ゴッドファーザー」の続編だが、前作から直結するマイケル・コルレオーネを中心とするパートと、前作で亡くなった父ヴィトーが若くしてのし上がった時代のパートの2つから成り、交互に描写されている。

ヴィトーのパート
イタリアのシチリア島。地元マフィアに反発した父が殺され、母と兄も犠牲に。9歳のヴィトーは、単身ニューヨークに渡る。成長したヴィトーは堅実に働いていて、結婚しソニーをはじめ子供にも恵まれる。しかしマフィアのファヌッチが高額のみかじめ料を要求し、意を決したヴィトーはファヌッチを射殺。このことは公然の秘密となり、ヴィトーはファヌッチに抑えつけられていた住民たちから尊敬されるようになる。

マイケルのパート
前作から7年後。マイケルは拠点をニューヨークからネバタ州に移し、ビル経営などによりファミリーの合法化を目指していた。ニューヨークの縄張りを継承したフランク・ペンタンジェリは、ヴィトーの盟友だったハイマン・ロスを後ろ楯とするロサト兄弟と対立していて、マイケルも自宅を襲撃される。マイケルはロスに接近するが、兄フレドがロスの内通者であることに気づく。一方、フランクはロサトに吹き込まれ、マイケルに命を狙われたと思い込む。

マイケルはマフィアとして抗争しながら勢力を拡大するが、家族内は分裂する一方だ。妹コニーはマイケルへのあてつけで離婚と結婚を繰り返し、フレドは使い走りの役回りばかりさせられることに不満を覚えて裏切りに走る。ケイとの間に息子と娘を設けるものの、次に授かった子は流産。しかし、実はケイは堕胎していて、マイケルに離婚の意志を告げる。マイケルは、家族をまとめてきた父ヴィトーに想いを馳せる。

主要キャストは、もちろん前作から引き続き同じ人たちだ。マイケルは、フレドはジョン・カザール、コニーはタリア・シャイア、ヴィトーの養子で顧問弁護士のトムはロバート・デュバル、マイケルの妻ケイはダイアン・キートン。

そして、今回若きヴィトーを演じているのが、だ。マフィアに家族を殺された過去を持ちながら一般人として身を立てるも、やがては裏社会に入り込む。静かで穏やかな佇まいながら、やるときはやるという凄みを発している。一方で妻子を愛し、それは1作目でが演じた姿にもダブるし、本作でのマイケルの苦悩と対比させている。

当時まだ無名のデ・ニーロは前作でソニー役のオーディションを受けていたが、役のイメージには合わなかった。しかし、監督のが存在感や演技力覚えていて、若きヴィトー役に抜擢。デ・ニーロはこの前年公開の「ミーン・ストリート」ではじめてと組んで頭角を表し、ヴィトー役によりスターダムに躍り出た。

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