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日本沈没(2006年)

公開日: : 最終更新日:2020/11/08 日本沈没

日本沈没(2006年)

小松左京原作の小説、「日本沈没」。1973年に映画化され、テレビドラマを始め多くのメディアに展開。そのリメイク版映画を観た。

近未来の日本。アメリカの学会が40年以内に日本が沈没することを発表。政府閣僚は呑気に構える中、総理大臣は危機感を募らせていた。ところが科学者田所の調査により、地殻変動が急速に進んでいることが判明。1年以内に日本は沈没すると指摘され、それを裏付けるかのように各地で大規模な地震が頻発する。国民は諸外国へ避難を試み大混乱となり、政府要人は一足先に海外に脱出する。

主要キャラクターは、小野寺に草なぎ剛、田所に豊川悦司、レスキュー隊員で小野寺とは恋愛関係になる女性に柴咲コウ、総理大臣に石坂浩二、政府の危機管理大臣(田所の元妻という設定にもなっている)に大地真央、といったところだ。

ワタシは原作を読んでいないが、どうやら原作では日本はほぼ沈没してしまうらしい。しかし今回のリメイク版では、海底に爆弾を仕掛けて爆発させ、プレートを断ち切ることで沈没を食い止めるという作戦を田所が考案し、小野寺が命をかけてこの任務を果たす。結果、部分的に水没はしたものの、最終的に日本沈没とはならないという、救いのあるラストになっている。

日本人としてまず思うのは、「日本沈没」というタイトルと、日本列島が沈没してしまうという発想がとてつもなく衝撃的なことだ。こういう状況に追い込まれたとき、自分には何ができるのか、また何をすべきなのか。劇中では、「何もしない」、すなわち沈み行く日本と運命を共にするという考え方も描かれている。リメイクしたことで向上したと思われるのは、CG技術により沈没する各地の模様がよりリアルに描かれ、より悲惨さを増していることだろう。

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