ヴェルサイユ宮殿(2019年12月29日)
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パリ・ロンドン2019年12月-2020年1月
現地旅行会社前に集合し、8時半過ぎにツアーバスで出発。約1時間でベルサイユ宮殿に到着した。団体客扱いで、優先的に入場することができた。一方個人での入場は、長蛇の列を成していた。こうなるだろうと思いツアーに申し込んだのは正解だったが、朝9時半の時点で既にこれかと驚かされた。正門ゲートを通る際、型通りのカバンチェックがあった。
最初に庭園を見学。立派な庭園もさることながら、要所に建てられた小さな柱に施された彫刻もひとつひとつ微妙に異なっていて、こだわりが感じられた。また正門だが、イギリスのバッキンガム宮殿正門は、ヴェルサイユ宮殿のを元に作られたとのこと。更に、日本の皇居の正門はバッキンガムのを元に作られたそうだ。つまり、ヴェルサイユがオリジナルだ。
続いて、いよいよ宮殿内へ。まず、再びチェックがあって、今度はカバンは機械に通してX線で調べられ、そして金属探知機ゲートをくぐらされた。つまり、空港でのチェックとほぼ同じだ。パリでは2015年にテロ事件があったので、厳しくなっているのだと思う。
どの部屋にも、立派な絵画や彫刻があった。天井画がほぼすべての部屋にあったのは、驚きだった。絵画は肖像画が多く、また英雄ヘラクレスや軍神マーズ、太陽神アポロンといった、ギリシャ神話をテーマにしているのが印象的だった。ルイ14世は、自身を太陽神になぞらえていたそうだ。
宮殿建造を指示したルイ14世の寝室、マリー・アントワネットの部屋、ヴェルサイユ条約が締結された部屋、鏡の間など、豪華な部屋の連続だった。ガイドさんによると、フランス革命の後約50年ほどは放置され、廃墟のようになっていたとのこと。
革命の後にナポレオンが皇帝になったが、ナポレオンに敬意を表した部屋があり、ナポレオン戴冠式を描いた大きな絵が展示されていた。この絵は2枚描かれ、あと1枚はルーヴル美術館に展示されているそうだ。
ワタシが申し込んだツアーは、当初の予定では現地解散して帰りの電車のチケットを受け取り自分で帰るというものだった。午後の自由時間は、庭園をじっくり見るつもりだった。しかし、ストライキのため3本ある電車ルートのうち2本は運休、あと1本も間引き運転されて時間が読めない状態だった。よって帰りもバスに切り替え、差額は出発前に返金してもらっていた。
というわけで、約1時間をかけてツアーバスで再びパリ市街へ。単にヴェルサイユとの往復に留まらず、パリの観光名所をそれとなく通ってくれたのはありがたかった。行きではシャンゼリゼ通りや凱旋門を、帰りはエッフェル塔やオランジェリー美術館などを、車窓から確認した。ダイアナ元妃が不慮の事故死を遂げたという、トンネルも通過した。
庭園をじっくり見られなかったのは残念だったが、その代わりに車中ではこうした名所のことや、宮殿についての補足をしてもらった。ヴェルサイユ宮殿の庭園構築を指揮したのは、ル・ノートルという王室直属の庭園建築家だった。パリの観光ガイドブックにも、この人の名前があった。また、出発前に「ヴェルサイユの宮廷庭師」という映画を観ていて、そこでもこの人は主要キャストとして登場していた。観ていてよかった。
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