ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年)
ロンドン。家庭環境の問題をまぎらわすため、ジェームズは麻薬に手を出してはやめ、を繰り返し、路上生活者になってしまう。ソーシャルワーカーによって住宅を得たところに、見知らぬ猫が侵入。追い出そうとするも結局追い出せず、飼うことになる。隣人ベティによって、猫はボブと名付けられた。
路上ライブに向かうジェームズに、ボブはついて来てしまう。仕方なくボブを連れて弾き語りライブをするジェームズだが、ボブの可愛さに惹かれてたくさんの人が集まり、ライブは大成功。しかし、ささいなことがきっかけで路上ライブは禁止され、生活のためビッグイシュー販売員になる。ボブを肩に乗せて販売しているのが評判になり、一時は売り上げを伸ばすのだが、他の販売員とトラブルになり、販売禁止を言い渡されてしまう。
ジェームズは、序盤は生活もままならないどん底状態だが、ベティやボブとの出会いによって運気が上昇。しかし中盤ではいろいろトラブルになってしまい、ベティには麻薬中毒者だったことがばれて絶交され、更にはボブがいなくなってしまい、と、更なるどん底状態に。これどうなってしまうんだ?と観る側を不安にさせるが、最後には持ち直す。
実話をもとにした映画とのこと。 演じている人で、ワタシが知る人はひとりもいなかった。監督はロジャー・スポティスウッドという人で、『48時間』や『007トゥモロー・ネバー・ダイ』なども手がけているとのこと。しかし、ボブはなんと本人(猫)が演じているとのこと。動きも表情もナチュラルで、カメラでどアップになっても暴れることがない。見事だ。エンドロールでは、ジェームズとボブの写真が流れるほか、ジェームズ本人もカメオ出演している。
ジェームズが路上ライブをおこなっていたのは、コヴェント・ガーデン。ロンドン中心部に近く、大道芸をする人もいて、毎日マーケットも開催され、と、結構賑わっているところだ。
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