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エージェント・カーター

公開日: : 最終更新日:2023/02/13 その他作品

エージェント・カーター

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の、そして・シネマティック・ユニバースのスピンオフドラマとして、キャプテン・アメリカの恋人ペギー・カーターを主人公にした『エージェント・カーター』がある。

終戦後の1946年。戦略科学予備軍(SSR)という公安のような秘密組織において、当初カーターは事務作業を押しつけられる。ハワード・スタークに武器密売容疑がかけられていることを知ったカーターは、彼の無実を晴らすため奔走。更にはソ連の女スパイとの戦いがあったり、異次元物質ゼロマターをめぐる攻防を繰り広げたりする。

時代的に女性が男性と対等に業務をこなすことなど到底許されず、そうした差別とも戦いながら、カーターは徐々にSSRの中で認められていく。そんなカーターを支えるのは、真面目を絵に描いたようなハワードの執事ジャービス。そしてハワードは、発明王だが裏社会にも通じ更には女グセが悪く、と、かなり個性的なキャラクターだが、やるときはやる。

カーターはヘンリー・アトウェル、ハワードはドミニク・クーパー、つまり『キャプテン・アメリカ』と同じ人が演じている。ジャービスは、ストーリー上は後にトニー・スタークの家庭教師になり、『アイアンマン』でトニーが開発したアーマースーツに搭載されるAI「J.A.R.V.I.S.」にも影響を与えている。劇中、カーターがキャプテン・アメリカの血液を保存していて、必死に守り抜こうとするエピソードもある。

本来は、カーターとハワードたちが国際平和維持組織「S.H.I.E.L.D.」を結成するまでが描かれるはずだった。それが、シーズン1の8話、シーズン2の10話を以って打ち切りになってしまい、そこまでは描かれていない。シーズン2のラストは、カーターの同僚が何者かに撃たれて終わっていて、シーズン3へのフリをしていたのだが・・・。

打ち切りの理由は、評論家筋の評判はよかったが、視聴率が振るわなかったからとのこと。シネマティック・ユニバースにつながりつつ、戦後のアメリカのスパイもののノリもあって、個人的に楽しんで観ていたので、残念だ。

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