マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013年)
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最終更新日:2023/02/13
マイティ・ソー クリス・ヘムズワース, マーベル
『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦から1年。原因不明の重力異常が発生し、調査していたソーの恋人で天文物理学者のジェーンは、ロンドンで姿を消してしまう。ジェーンはアスガルドに転移されていて、地中に埋められていたインフィニティ・ストーンのエーテルに接触。ソーはジェーンと再会しアスガルドで彼女を調べるが、ジェーンがエーテルを吸収してしまっていたことがわかる。
エーテルは、宇宙誕生以前のはるか昔、ダークエルフが宇宙を闇に戻そうとした際に使おうとした強大な力だった。オーディンの父によって、エーテルはダークエルフから奪取され封印されていたが、ジェーンに吸収されたことをダークエルフを率いるマレキスが察知し、アスガルドに猛攻をかける。ソーの母は殺されてしまい、ソーはマレキスを止めるべく、部下に加え地下牢に幽閉していたロキを解放し、マレキスを追う。
『マイティ・ソー』としては2作目で、「マーベル・シネマティック・ユニバース」としては『アイアンマン3』の後、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の前にあたる。アスガルドの立ち位置は、他のマーベルヒーローによる地球上での戦いを空間的にも時間軸的にもはるかに上回るスケールだが、今回は更にスケールが大きくなっている。それでいて、文明の劣る地球人と協力してダークエルフに立ち向かうさまが、違和感なく描かれている。
ソーのクリス・ヘムズワース、ジェーンのナタリー・ポートマン、ロキのトム・ヒドルストンなど、主要キャストはもちろん前作と同じ人が演じている。浅野忠信も、ソーの部下ホーガン役で引き続き出演している。そして、前作本作そして『アベンジャーズ』を通じ、いちばんの儲け役はロキではないかと思わされる瞬間がある。『マイティ・ソー』では自身の生い立ちなどから義父オーディンや義兄ソーに立ち向かい、『アベンジャーズ』では更に強大な力を得てヒーローたちと対決。本作では、唯一の理解者であった義母の死があり、ソーとはつかず離れずの微妙な距離感でいながら、共にマレキスに立ち向かう。
ラスト、ソーが自由が欲しいと(つまり王位を継承しないという意)父オーディンに言うが、それを聞き入れたのは実はオーディンに化けていた、死んだと思われていたロキだった、という幕切れになっている。この時点では、ロキがオーディンを殺害して王に成り代わっていたようにも受け取れる。さらっと流れたが、実は結構ショッキングな幕切れだ。
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