フー・ファイターズ(Foo Fighters)@サマソニ2017
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最終更新日:2019/10/11
Summer Sonic 2017 サマソニ, デヴィッド・ボウイ, フジロック, フー・ファイターズ
デイヴ・グロールが、先頭を切って走ってステージに登場。しばしオーディエンスを煽った後、『All My Love』でスタート。デイヴは歌い、ギターを弾きながらステージ上を右に左に練り歩き、気合いの入り方がすさまじい。『Learn To Fly』『The Pretender』と続け、場内の熱狂ぶりも急上昇。マリンスタジアムの客入りはマンウィズのときがピークだったが、フーファイはアリーナで5分、スタンドは勝っていると思う。
『Big Me』ははMCを交えながら歌い、新曲『Run』を経て『Rope』ではジャムセッションのような長い長いインプロヴィゼーションを繰り広げる。『Time Like These』ではデイヴひとりでの弾き語り風に始まり、途中からフルバンドへとシフト。フーファイはフジロックには4度出演しているが、サマソニは今回が初。実力からすれば当然だが、マリンステージでも彼らの音は機能している。
メンバー紹介コーナーになり、ギターのクリス、ベースのネイト、と、ひとりずつデイヴがナビゲート。紹介された方は、短いフレーズを披露する。キーボードは、今年6人目のメンバーとして迎えられた、ラミ・ジャフェだ。既に10年以上バンドをサポートし続けているので、ファンにとってはお馴染みだが、ところでウォールフラワーズはどうなったの?
もうひとりのギター、そして実はフーファイ初期メンバーでもある、パット・スメア。太めで大柄のイメージがあったが、今回かなり細身になっていて、体を絞ったのだろうか。この人のリフはラモーンズ『Blitzkrieg Bop』で、「Hi! Ho! Let's go!」をフルバンドで。そして、ドラムのテイラー。デイヴはテイラーに歌うよう促し、するとテイラーはデイヴにドラムを依頼。ドラムセットにデイヴがおさまって、クイーンの『Under Pressure』を。テイラーがフレディの、デイヴがデヴィッド・ボウイのパートを、それぞれこなしていた。
そして、デイヴがある人を紹介し、ステージに招き入れる。誰?な、なんと、リック・アストリーだ!リックはこの日、マウンテンステージに出演していた。実はステージ向かって左の袖には、関係者と思しき人たちが多数詰めていて、フーファイのライヴを観ていた。途中、デイヴがその集団に歩み寄り誰かとハグしていたのだが、その人が恐らくリックだったのだろう。
バンドが演奏しはじめたのは、リックの代表曲『Never Gonna Give You Up』のロックアレンジで、リックはステージを歩き回りながら歌っていた。デイヴはギターに徹し、クリスに寄り添うようにして弾いていた。ニコニコしながらドラムを叩くテイラーが、何度もスクリーンに映し出された。メンバー紹介コーナーはともすればダレた余興のようになりがちだが、こんな余興なら大歓迎だ。
決定的な『Best Of You』を経て、ラストは名曲『Everlong』。2年前のフジロックでは、足を骨折したデイヴが玉座に鎮座し、この曲のイントロリフを弾いてライヴがスタートした。そして今回は、フーファイのライヴを、そしてサマーソニック2017を締めくくる曲として響いている。曲が終盤に差しかかると、マリンステージの裏側から無数の花火が上がった。
今年のサマソニ、土曜深夜のホステス・クラブ・オールナイターは即決したが、サマソニ本体に行くかどうかはかなり悩んだ。結果、フェニックス以外に目当てが見当たらない初日はスルー。2日目については、ぶっちゃけフーファイ以外に決定的なアーティストは見当たらなかった。それでもチケットを取ったのは、1995年12月にクラブチッタではじめて見て以来ずっと見続けてきて、デイヴがライヴに全力で臨まないことなどなかったと、確信できたからだ。その確信は、もちろん今回も裏切られることはなかった。
サマーソニックに参加した皆さん、お疲れさまでした。
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