セイント・ヴィンセント(St.Vincent)@HCAN
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Summer Sonic 2017 セイント・ヴィンセント, フジロック
2014年フジロックでそのカッコよさに触れ、翌2015年のホステス・クラブ・ウイークエンダーではすっかり打ちのめされてしまった。今回も、期待が持てる。
ステージには横長のひな壇があるだけで、機材が見当たらない。時間になるとバックドロップの3面スクリーンが稼動し、そしてまもなくアニー・クラーク登場。以前はドラムやキーボードなどの編成だったが、今回はなんと彼女ひとりだ。マジで?この人、早速裏切ってくれる。
アニーはレオタードもしくは網タイツ姿で、まあとにかく体が細い。しかし声は通るしギターはノイジーだしで、存在感の大きさがハンパない。髪はどうやら黒らしく、最近観る宣材写真まんまのようだ。
3曲演奏した後、日本語でMC。
コンバンワ。
キョウハ ジャパンオンリーノ トクベツナライヴデス。
とのこと。
スタッフが操作しているであろう、バックグラウンドのサウンドに乗せてのパフォーマンスで(キルズ方式かな)、時にはギターを持たず歌オンリーになることも。バックの映像は、古いカセットレコーダーを操作したり、電話機のダイヤルをプッシュすると粘土状になっていて崩れていったり、スタジオでボンテージ風の格好をしたスタッフに囲まれていたりと、一見風変わりだがアートとしての面白さもあって、見て飽きない(彼女は近く映画監督デビューするとか。この映像も彼女が携わっているのかな)。
映像の多くは、バックが濃いピンクで彩られていた。彼女が使いこなしていた何本かのギターのうち、同じく濃いピンクのボディーのものを基本としていた。現在の彼女のイメージカラーかな。
前半はライドと重複していたこともあってかオーディエンスは少なめだったが、終盤にはこそこ埋まっていた。彼女の演奏も歌も、曲を重ねる毎にエモーショナルになっていた。クールにしてホット。いろいろ凝っているようで、シンプルにおさめている。彼女の存在と音楽、やはり得難く、そして替えがきかない。
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