美女と野獣(ネタバレあり)
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最終更新日:2020/01/08
ディズニー イアン・マッケラン, エマ・トンプソン, エマ・ワトソン, ケビン・クライン, ダン・スティーヴンス, ユアン・マクレガー, ルーク・エヴァンス
森の中の城に、若く凛々しいが傲慢な王子がいた。ある宴の最中に魔女が訪れ、ひと晩泊めてほしいと頼むが、彼女の貧しい身なりを見た王子は相手にしなかった。魔女は王子を野獣に変え、召使いたちも家財道具にしてしまった。
城から少し離れた村に住む少女ベルは、読書と空想を好み村人からは変わり者扱いされていた。あるとき、父を乗せぬまま戻ってきた馬を見て、ベルは父を探しに出る。森の中の城に行き着き、野獣によって囚われの身になっていた父の身代わりに、ベルは城に残る。
ディズニーアニメなどで何度か映像化されている作品の、実写リメイクだ。ワタシはタイトル以外に全く予備知識がない状態で観たので、ほとんどが新鮮だだった。フランスが舞台になっていること、シェークスピアよりは後の時代であること、主人公の少女はベル、野獣は劇中で本名が明かされることがなく、エンドロールでも「Beast」だったことなど、楽しむことができた。
6月なのに、雪が降り積もる城。森の中には野性の狼が住みつき、狙われれば命さえ奪われかねない。野獣にされてしまった王子は、魔女が置いていったバラがすべて散ってしまえば永久に元の姿には戻れない。王子を含め、元の姿に戻るには彼が真実の愛を勝ち取る必要があり、ベルならそれができるのではないかといろいろサポートする召使いたち。一方でベルは、村人からは父親ともども虐げられてしまう。
こうした状況をすべて引き受けなくてはならないのが、ベルを演じるエマ・ワトソンの役割だ。ハリー・ポッターシリーズのハーマイオニー役で、少女から大人になっていく過程を見てきたが、ここでは芯が強く、物事を見誤らず、時には行動的で、なおかつ控え目な面も持ち合わせる。そして、言わずと知れた端正な顔立ちだ。この役は、彼女の代表作のひとつになると思う。
ベルの父はケビン・クラインだったが、劇中では全くわからなかった。母役はエマ・トンプソン。ラストで素顔が明らかになる王子は、ダン・スティーヴンスという人。いちおう村の英雄だが、劇中では腹黒く憎たらしい男ガストンを、ルーク・エヴァンス。家財道具にされた召使いたちには、ユアン・マクレガーやイアン・マッケランらがいた。
今回、日本橋のTOHOシネマズのTCXスクリーン、ドルビーアトモスのシアターで、プレミアムボックスシートで鑑賞した。大画面のシアターはこれまでも他の劇場で体験済みだが、音響の素晴らしさは過去最高と思った。プレミアムボックスシートは、両サイドにラーメン一蘭のような仕切りがあり、隣の人を全く気にせず映像に没頭できる。更にこの仕切りは、うまい具合に反響して音響効果にもひと役買っている。
映像も美しかったが、その最たるはベルの衣装だった。序盤は青、野獣と打ち解けたときは赤いフード付きコート、ダンスシーンではイエロー、そして終盤は白と変わっていき、スクリーンを彩っていた。
個人的にラヴ・ストーリーにはさして興味はないのだが、この作品は観てよかったと思っている。
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