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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年)

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年)

ハリーは、アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックが自分の命を狙っていることを知る。シリウスは、ハリーの両親を裏切ってヴォルデモート卿に居場所を教え、死に追いやったとされた人物だった。

終盤になり、ハリーの両親を売ったのは、実はロンのネズミに化けて生き延びていたピーター・ペティグリューと判明。シリウスは濡れ衣を着せられ投獄されていて、実はハリーの両親とは親友であり、ハリーを我が子のように思っていた。ハリーと名付けたのも、シリウスだった。シリウスは再び囚われの身になってしまうが、ハリーとハーマイオニーは逆転時計を使ってシリウスを救い出す。

シリーズ第3作で、作品を重ねる毎にハリー、ロン、ハーマイオニー、マルフォイら少年少女たちが少しずつ成長していくのがわかる。また、今回は新任教師ルーピンと疑いの晴れたシリウスがハリーのよき理解者となり、ハリーをバックアップする。

今回、知っている役者がまた少し増えた。新任教師のひとりシビルに、。そして、シリウスはなんとだった。作中、濡れ衣を着せられていたときのシリウスは残忍な表情だったが、終盤でハリーを救うときには、保護者のように穏やかでかつ精悍な顔つきに変わっていた。

ゲイリーは『バットマン・ビギンズ』でゴードン警部を演じているが、そのソフトな表情やキャラクターに、ワタシは観ていてゲイリーと気づくことができなかった。『アズカバンの囚人』はその前年に公開されていて、『レオン』『エアフォース・ワン』『フィフス・エレメント』など、冷徹な悪役がすっかり板についてしまったゲイリーにとって、シリウス役はターニングポイントになったに違いない。

序盤、ハリーが入ったパブの客の中に、なんとイアン・ブラウンがいた。セリフはなかったが、観ていて嬉しくなった。

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