オブリビオン(2013年)
西暦2077年。エイリアンの攻撃によって地球は破壊され、生き残ったわずかな人類はタイタンに移住。荒廃した地球に残るジャックは、高度1000メートルのスカイタワーからパートナーのヴィクトリアと共に地球を監視する任務についていた。
あるとき、ジャックは地球に墜落した宇宙船に眠る女性ジュリアを発見。彼女は会ったことのないはずのジャックの名を呼び、ジャックもまた夢に出てくる女性とジュリアが似ていることに気づく。やがてジャックは、自分の過去の記憶がないことや任務そのものに疑問を持つようになり、レジスタンス集団のリーダーであるビーチより真実を見極めることを迫られる。
世間の評判は今ひとつだろうか。その要因は大きく2つあって、ひとつはクライマックスがやややっつけ気味だったこと(でも個人的には悪くないと思っている)、もうひとつは他のSF作品に似ている場面が結構あることだ。ワタシが観て思い浮かんだだけでも、『スター・ウォーズ』『猿の惑星』『月に囚われた男』『ミッション:8ミニッツ』などがある。
映像は素晴らしい。スカイタワーやジャックが操縦するバトルシップがリアルすぎる。恐らく昨今のSF映画ならCGを駆使するところだが、この作品では実際に作ったそうだ。時間が止まった空間のような地上は、アイスランドでロケーションされたとのこと。シガー・ロスのDVD『Heima』でも垣間見ることができた、自然の美しさが活かされている(『プロメテウス』の冒頭もアイスランドじゃないかって気がしている)。
ジャックをトム・クルーズ、ジュリアをオルガ・キュリレンコ、ヴィクトリアをアンドレア・ライズブローという人、ビーチをモーガン・フリーマン、というのが主要キャスト。監督は『トロン:レガシー』を手掛けた人だそうだ。トム・クルーズのワーカホリックぶりに驚かされるのと同時に、25年以上トップであり続けているすごさを感じている。
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