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シャーロック・ホームズ(2010)

シャーロック・ホームズ(2010)

19世紀のイギリス。若い女性が次々に妖しい儀式にて殺害されるが、ホームズは現場をつきとめ、それに続いた警官隊によって犯人ブラックウッド卿は逮捕。やがて処刑される。しかし、その前にブラックウッドはホームズに自身の復活をほのめかし、埋葬された墓場の棺から出るところを目撃される-。

名探偵の元祖にして、頂点的な存在とも思われる。超人的な観察力、研ぎ澄まされた五感、そして抜群の推理力、と、ここまではイメージ通りだが、プラス、肉体派で腕力も強いという面も持ち合わせている。なんでも、これこそが原作者コナン・ドイルが描いたホームズであり、それに忠実に倣ったとのこと。

ホームズを、友人であり医師であり相棒でもあるワトソン博士に、ホームズの元恋人で、ホームズを振り回しつつ事件に絡んでくる美女アイリーンにレイチェル・マクアダムス、というのが主なキャスト。ロバート・ダウニー・Jr.は、冒頭で観たときにはいやにくだびれてるなと思ったが、それが味になっていることがわかり、すぐ気にならなくなった。ジュード・ロウは、本来なら主役を張れる役者なのだが、脇にまわりホームズを引き立てる役どころを好演。レイチェルは『君がぼくを見つけた日』での一途な女性の役がぴったりだと思っていて、今回の小悪魔的な役は正直言って微妙。しかし、この人自身が上り調子にあることは間違いなく、今後どんどん露出してくるだろう。

この3人の関係性は、『ルパン三世』のルパン/次元/峰不二子の距離感に似ている。終盤、ブラックウッドの仕掛けをホームズが次々に明かしていくところも、劇場版のマモー編を思い起こさせる。

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