キャットウーマン(2004)
ペイシェンス・フィリップスは、化粧品会社に勤めるグラフィックデザイナー。あるとき、彼女は老化を防止するという会社の新商品に恐るべき秘密があることを知ってしまい、暗殺されてしまう。
しかし彼女は、エジプトの猫神の力によって復活し、猫が持ち合わせる鋭い嗅覚やスピードなどを身に付ける。性格も、以前は引っ込み思案だったが、自由で開放的になる。彼女は黒のレザースーツとマスクを被って夜に街中を動き回るようになり、いつしかキャットウーマンと呼ばれるようになる。
バットマンシリーズのキャラクターをモチーフにし、主人公に据えた作品だ。但し、『バットマン』の世界観とは何の関連も持たない。そもそも、舞台はゴッサムシティではなくニューヨークだし。ワタシはDCコミックスの原作は知らないが、『バットマン・リターンズ』でミシェル・ファイファーが演じたのは観ていて、会社の秘密を偶然知って殺され、よみがえるというくだりは、ほぼ同じだ。
ペイシェンス/キャットウーマンをハル・ベリー。化粧品会社社長夫人でラスボスになる女を、シャロン・ストーン。ワタシが知っている俳優は、この2人だけだ。他には、ペイシェンスの恋人になる一方でキャットウーマンを捜査する刑事や、会社の社長などが主なキャストになる。
本作は、主要4部門でラジー賞を受賞。極端にひどい内容ではないが、観る側はどうしたってバットマンシリーズとの関連を期待してしまうし、いい意味でそれを裏切りきることが最後までできなかった。
クライマックスはハル・ベリーとシャロン・ストーンのマッチアップだが、この2人がやっているにしてはスローで、迫力を欠いていた。『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチや『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセイルのアクションなどを知っていると、どうしても物足りない。戦いの結末も読めたしね。
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