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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011)

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

ヨーロッパ各地で連続爆破事件が起こり、世間はドイツとフランスの対立激化としている中、はその黒幕をジェームズ・モリアーティ教授だと目星をつけていた。しかし、モリアーティの仕業に絡んでいたアイリーン・アドラーはあっさり毒殺され、また新婚旅行中のジョン・ワトソン夫妻にも刺客の手が伸びる。

モリアーティの狙いは、国家間戦争を起こさせ、それを産業とすることだった。スイスで行われる和平会議での要人暗殺阻止をワトソンに任せ、ホームズはモリアーティと一騎討ちに持ち込む。モリアーティの全財産が書き込まれた手帳をホームズは肩の負傷と引き換えに奪っていて、手帳は市警の手に渡っていた。怒りに震えるモリアーティを巻き込み、ホームズは滝の中に落ちていく。

ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニーJr.主演のシャーロック・ホームズ第2作で、当時劇場でも観た。今回改めて観たが、違った楽しみ方ができた。劇場と今回の間に、イギリスBBCドラマ『SHERLOCK』を観ていたからなのと、ちょっとだが原作のあらすじを知っていたからだ。

ホームズとワトソンだけでなく、ホームズの兄マイクロフト、ロンドン市警のレストレード、アイリーン、下宿の大家ハドスン夫人、ワトソンの妻メアリーと、ホームズを知っている人ならお馴染みのキャラクターたちがそれぞれに役割を担っている。そして、ホームズに並ぶ天才モリアーティもだ。

ラストは、ワトソンが事件の顛末をタイピングし終わった後離席し、そこへ、死んだと思われていたホームズが最後の行に「?」をタイプし、「The End ?」とする。つまり続編を匂わせる終わり方だが、それから3年近く経っているのに、残念ながら続編の話題はない。これっきりなのかな。

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