竹内まりや@日本武道館
オープニングアクト「Box」の演奏中に会場到着。ビートルズファンをもろだししたサウンドで、当人たちも自認。竹内まりや若しくは山下達郎人脈が絡んでいるのだろうと思っていたが、フロントマンは杉真理だった。竹内まりやとは、大学のサークル仲間だったそうだ。
Box終了から約20分のセットチェンジを経て、いよいよ場内暗転。やや過剰なナレーションの間にバンドメンバーがスタンバイし、イントロが始まる。そしてついに、竹内まりや登場。『マイ・スイート・ホーム』『マージービートで歌わせて』で、自らギターを弾きながら歌っていた。
竹内まりやは、白いロングドレスに黒のブーツといういでたち。彼女の向かって左後方にはニット帽を被った山下達郎が陣取り、佐橋佳幸や難波弘之など、山下達郎のツアーメンバーが彼女を支えている。ギターは佐橋と達郎の2人だったが、達郎はリズムに徹し、ソロの大半は佐橋が担っていた。
やがてギターを手放し、歌に徹するまりや。MCも豊富で、適度に客をいじり、メンバーをいじり、スポンサーの名前も出し(これがさらりと言えてしまうのがすごい)、と、達郎に劣らないかなりのMC巧者だった。メンバー紹介もきっちりと行い、去年の達郎のときには聞かなかった、その人のエピソードも披露。
MCでは、自らのアーティスト活動を振り返り、総括するような話をしてくれて、そして話題にリンクした曲の演奏に入る。子育てに入ったばかりの頃に、なぜか他のシンガーへの曲提供依頼をたくさん受けた・・・と言って始めたのは、『元気を出して』だった。ベスト盤でも、ベスト2の人気曲だそうだ。
中盤は達郎と佐橋だけのシンプルな編成での演奏があったり、CMに使われた『ウイスキーがお好きでしょ』をジャジーなアレンジで披露し、と、聴かせモードに。終盤はアッパーモードに切り替えて、『人生の扉』で本編を締めた。
アンコールは、まさかの『不思議なピーチパイ』から、メドレーで『September』へ。メンバー全員で手をつないで挨拶した後、まりやだけがひとりステージに残り、ピアノ弾き語りを。朝ドラ「だんだん」の主題歌とナレーションを担当したそうで(全く観てないんだな/汗)、ペンネームで提供していた劇中歌を切々と歌った。
2階最上列通路の立見席ではあったが、その場にいられたことが嬉しくてたまらない。ポップにして普遍的な曲が次から次へと繰り出される、まさに玉手箱状態。声も見た目もイメージのままだったのには驚かされたし、彼女本人も素敵に年を重ねているのが感じられた。達郎にも言えることだが、人前に出てやる以上は、最高のモノを提供するという高いプロ意識が伝わってきた。
場内にカメラも入っていたが、DVDがリリースされるのかな。それとも、メディア用かな。
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